ステータスバー
メイン画面の下側に表示されるステータスバーについて説明します。


左側には、通常、「録画中」など現在の状況をしめすシステム情報を表示します。
異常を検出した場合は警告(またはエラーメッセージ)を表示します。
右側は主に録画処理に関する詳細情報を表示します。
1.システム情報
起動時はバージョン表記になります。
録画を開始すると「録画中...」
[ストップ]ボタンを押すと「録画停止中...」、録画処理が完了すると「録画終了」となります。

2.警告 エラーメッセージ


録画中に異常を検出した場合は左側にメッセージが表示されます。
録画の継続ができるうちは警告メッセージが点滅し、録画を続けます。
録画の継続が困難な場合はエラーメッセージを表示して録画を止めます。

ステータス 内容
[警告] CPU スペック不足 ビデオコーデックによるエンコード処理に時間がかかり過ぎた場合に表示されます。
具体的にはエンコードの処理時間が録画FPSにおける平均フレーム持続時間の半分より大きい場合に警告が出ます。

例:60fpsで録画する場合は平均フレーム持続時間が約16msなので、エンコードに約8ms以上かかったら警告を表示します。

【対処方法】
・RGBで録画している場合はYUVで録画する。
・ハーフサイズをONにする。
・ビデオコーデックの設定で処理速度の早いものにする。
・録画フレームレートを下げる。
・録画範囲を小さくする。
・ANV4ビデオコーデックを使う。
・CPUを高性能なものへ買い替える
[警告] HDD スペック不足 書込みバッファの使用率が50%を超えた場合に表示されます。
設定で書込みバッファを大きくすれば、軽減できる場合もありますが、根本的にはHDDなどのスペック不足です。

【対処方法】
・RGBで録画している場合はYUVで録画する。
・ハーフサイズをONにする。
・ビデオコーデックの設定で圧縮効果を上げる。
・録画フレームレートを下げる。
・録画範囲を小さくする。
・圧縮効果の高いビデオコーデック(非可逆圧縮)を使う。
・録画先のドライブを性能のいいドライブに変更する。
[警告] Droped frames ドロップフレームの(D)がカウントされた場合に表示されます。

【対処方法】
・録画詳細設定のリングバッファサイズを大きくする。
[エラー] 録画初期化 失敗 録画処理に必要なメモリーを確保できないなど、録画処理そのものを開始できない。
[エラー] ディスク容量不足 保存先のドライブの空き容量が足りない。
[エラー] 書込バッファ不足 書込みバッファの使用率が100%に達した。
[エラー] 音バッファ不足 録音のためのリングバッファがいっぱいになった。
[エラー] 録画エラー その他、もろもろのエラーにより録画を停止した。

3.詳細情報
メニューの表示の[ステータスバー]から[フレームレート][ドロップフレーム][HDD]を選択できます。



ステータス 内容
フレームレート(FPS)
■(R)
録画中は録画処理(エンコードなど)を1秒間に何回行ったかを表示します。
通常、ビデオ設定のフレームレートの値と同じになります。
録画を行っていない場合は、プレビュー処理のFPSを表示します。
プレビューのFPSは、通常、録画対象となるモニターのリフレッシュレートと同じになります。
録画もプレビューもされていない場合はゼロとなります。

■(C)
1秒間に何回デスクトップ画像をキャプチャしたかを表示します。
モニターのリフレッシュレートが60Hzでもデスクトップが40回しか更新されていなければ40となります。
ダミーピクセルがONの場合は常にモニターのリフレッシュレートと同じ値で安定するはずです。
録画もプレビューもされていない場合はゼロとなります。
ドロップフレーム
■(D)
リングバッファなどに空きが無く(処理する前に)データを捨てた回数を表示します。
通常この値はゼロとなります。

■(+)
音データに対し映像データが少ないと判断した際に水増ししたフレーム数をカウントします。

■(-)
音データに対し映像が多いと判断した際に捨てたフレーム数をカウントします。

音ズレを防ぐため(+)か(-)のどちらかが必ず生じます。これは異常ではありません。
(D)が1以上となる場合は慢性的なスペック不足の可能性が高いです。
HDD
■(H)
1秒間に何バイトHDD等へ書き出そうとしているかと、書込みバッファの使用率を表示します。
使用率は通常10%以下です。使用率が100%になると録画は停止します。

■(F)
録画を行っていない場合は録画先ドライブの空き容量を表示します。