既存の環境(AmaRecVR Server Ver2.00からVer2.13)をVer2.20へ引き継ぐ方法について説明します。
新規で利用される場合は移行作業は不要です。
【設定ファイルのコピー】
以下の設定ファイルおよびフォルダを 過去の環境から新しい環境へコピーしてください。
設定ファイル および フォルダのコピー
項目 |
備考 |
AmaRecVRServer.ini |
設定ファイル |
拡張子vrlのファイル |
プレイリスト、お気に入りリストなど |
TagList.txt |
タグリスト |
WordList.txt |
ワードリスト |
trimフォルダ |
マーカー設定ファイル一式 |
thumbnailフォルダ |
サムネイル用の画像ファイル一式 |
ffmpegフォルダ |
サムネイルを作成するのに使うFFMPEG一式
サムネイルを使わない場合は不要 |
※ trimフォルダやthumbnailフォルダを変更している場合は 変更先のフォルダを適宜コピーしてください。
【データの変換】
以下の項目は互換性が無くなるため データの変換が必要です。
変換するデータ
項目 |
備考 |
マーカー設定ファイル |
マーカー設定ファイル(拡張子trm)は廃止になります。
代わりにデータテーブルで管理されます。 |
サムネイル用の画像ファイル |
ファイル名での管理からIDでの管理に代わります。 |
【変換方法】
変換作業の前に
設定ファイルのコピーをしてください。
アマレコVRサーバーのメニューにあるツールから
[サムネイルとマーカーを 変換する]を選択します。
基本的には
[一括変換を開始する]ボタンを押すだけで、ほとんどの変換が可能です。
※ trimフォルダやthumbnailフォルダを変更している場合は 「変換元マーカーフォルダ」と「変換元サムネイルフォルダ」を適宜入力してください。
ここで指定したフォルダ内にあるマーカーファイルやサムネイル用の画像ファイルが変換の対象となります。
【一括変換の流れ】
一括変換を開始すると最初に空のマーカーファイル(マーカーファイルはあるけど 中身が空、有効なマーカーが設定されていない)をチェックします。
空のマーカーファイルはtrimフォルダ内の
「null」フォルダへ移動します。
その後 変換が開始され、変換されたマーカーファイルやサムネイル用の画像ファイルはそれぞれのフォルダ内の
「converted」フォルダへ移動します。
優先度の高いデータが既に存在していて変換できなかった場合は
「duplication」フォルダへ移動します。
マーカーやサムネイル用の画像ファイルの元となった動画ファイルが見つからない場合は 変換されず元のフォルダに残ります。
残ったファイルを変換したい場合は 元となった動画ファイルを自力で探しだして 見つけた動画ファイルを変換画面へドラッグアンドドロップしてください。
納得のいく変換結果が得られたらtrimフォルダとthumbnailフォルダは不要になりますので、削除して構いません。
FFMPEGを使ってサムネイル画像を作成します。
通常は
[一括作成]ボタンを押すだけで各フォルダを巡回してサムネイル画像を作成します。
個別のファイルに対しサムネイルを作成したい場合は、ファイルが含まれるフォルダをサムネイル作成画面へドラッグアンドドロップしてください。
ネットワーク設定に最大ストリーム数と動画読込キャッシュ設定が追加されています。
■最大ストリーム数
5に設定してください。
ストリーム |
備考 |
ストリーム 1 |
メインプレイヤー |
ストリーム 2 |
サブプレイヤー |
ストリーム 3 |
3rdプレイヤー |
ストリーム 4 |
サムネイルプレイヤー |
ストリーム 5 |
シークバー用サムネイルプレイヤー |
■動画 読込キャッシュ
項目 |
備考 |
バッファサイズ |
一度にストレージから読み込むバイト数。
小さく設定するとHDD等の場合にストレージの読み込み性能を発揮できません。
大きくすると 小回りが利かなくなり レスポンスが悪くなります。
通常1MBのまま利用してください。 |
バッファ数 |
ストリーム毎に[バッファサイズ] x [バッファ数] 分のメモリを確保します。
バッファに空きがある場合は 先読みします。
先読みができていると 指定秒送りの際にストレージへのアクセスを省略できるため 僅かにレスポンスが向上するかもしれません。
2以上に設定してください。 |
プロテクト |
使い終わったバッファを先読みで上書きされないように保護するバッファ数。
バッファに残っていると 指定秒戻しの際にストレージへのアクセスを省略できるため 僅かにレスポンスが向上するかもしれません。
0以上に設定してください。 |
通常、プレイヤー側でストリーミング再生の為のバッファリングを行っていますので、その範囲内でシークする場合は(サーバー側のキャッシュと関係なく)素早く処理されます。
プレイヤー側のバッファリングから外れた場合に サーバー側のキャッシュが機能します。基本的には初期値のまま使ってください。